株式会社 飫肥社中 代表 﨑田 恭平
地方・地域にこそ、最も優秀な人財(リーダー)が必要
株式会社 飫肥社中 代表 﨑田 恭平
33歳から41歳の8年間、日南市長として、がむしゃらに駆け抜けてまいりました。たくさんの心ある仲間に恵まれ、前例主義にとらわれない様々な政策を実行に移し、地方創生の先進事例として全国的な注目を集めることとなりました。
その舞台裏では、日南の様々な場所・場面で、次々にリーダーが生まれ、育ち、悩み苦しみながらも仲間と力を合わせて、現状を打破していきました。
地域のリーダーは市長だけではありません。
商店街や城下町、医療や福祉、教育、一次産業、観光の現場でリーダーが生まれ、育っていきました。
そしてそれは、地域・民間・行政、市内外を問わず、様々なところから生まれていきました。
私が市長時代に一貫して掲げてきたのは、「人づくり」です。
それが、「創客創人」という日南市のコンセプトとなり、立ち上がる人財が生まれ、目に見える成果となっていきました。
「創客創人」とは、飫肥(おび)藩の歴史から導き出した造語です。
日南市は、1588年(天正16年)から明治初期までの間、飫肥藩として伊東家が統治していました。
この飫肥藩は小藩であり、近隣の大藩である薩摩藩の脅威を受け続けるとともに、財政的な危機に陥ったこともありました。
そんな状況でも、“人こそが宝”という考えのもと、人材育成に力を入れ、林業などの新しい産業を興したことにより、約280年もの長い間、小藩ながらもたくましく生き抜きました。
明治期の日本の危機を救う小村寿太郎を輩出したのも、この飫肥藩です。
これは、飫肥藩が時代を読み解き、知恵と創意工夫を持って、変化を恐れず果敢に挑戦するという精神を持った人材を育て、次世代へ繋いできた結果でありました。
『創客創人』とは、地域の中から人々が望む価値を見出し、「新しい需要=客」を創り、皆を幸せにする“仕組みを創り出せる人財”を表した言葉であり、これをコンセプトとして、まちづくりを展開しました。まさに、“人づくりこそがまちづくり”です。
飫肥藩のみならず、この日本は、長い歴史において危機に直面した時、それに果敢に立ち向かうリーダーが生まれ、「人の力」によって、その危機を乗り越えてきました。
私は、自治体として究極に目指すべきは、「自走する町」だと考えています。
日本全体が人口減少局面に入っている中、財政も厳しく、行政が何もかもお膳立てできる時代ではなくなりました。
地域が知恵を絞り、我が町の課題を分析し、本質を掴んだ上で、どのように解決策を図るのか、その本当の意味での地域力が問われる時代です。
そして、どんな時代であっても、そこで生き、その社会を形づくっていくのは「人」です。
どんな困難な局面になったとしても、柔軟に対応できる人財(リーダー)がいる地域は生き残ることができます。
私は、地方・地域にこそ、最も優秀な人財(リーダー)が必要だと考えています。
なぜならば、そこには“人が生きている現場”があるからです。
私は、そんなリーダーが日本各地のあらゆる場面で生まれ、育っていく日本を創っていきたいと決意し、「飫肥社中」を立ち上げることにしました。ぜひ一緒に、地方のリーダーが日本を牽引する時代を創っていきましょう。
令和3年5月31日
株式会社 飫肥社中
代表 﨑田 恭平
﨑田 恭平(さきた きょうへい)
1979年5月生まれ、宮崎県日南市出身。
九州大学工学部卒業後、宮崎県庁、厚生労働省を経て、2013年4月に33歳、当時全国で2番目の若さで日南市長に就任。2期8年を務め、3期目は出馬せず、2021年4月に退任。
「日本一組みやすい自治体」「日本の前例は日南が創る」をキャッチコピーに掲げ、ベンチャー企業並みのフットワークの軽さで、民間人の登用や官民連携による地域課題の解決策を積極的に実行に移し、その行政手腕は全国から注目を集めた。
具体的には、行政にマーケティング戦略を導入。シャッター通りであった商店街空き店舗へのIT企業誘致、大型クルーズ船の誘致、官民連携による武家屋敷(文化財)の再生などの取り組みが注目され、地方創生担当大臣の歴代3名が先進地視察に訪れるなど、地方創生の成功事例として注目されている。
北村誠吾 地方創生担当大臣(当時)視察
日南市長時代の実績
商店街再生(空き店舗へのIT企業誘致など)、城下町の武家屋敷の再生(JR九州などの民間企業進出)、市立病院の経営改革や地域医療の取り組み、子どもの貧困対策及び義務教育全ての学年での“いのちの教育”の導入、大型クルーズ船の誘致、パートナーシップ制度の導入、カツオ一本釣りの日本農業遺産登録など。
そのほか、広島東洋カープと埼玉西武ライオンズのキャンプ地であることから、リーグ優勝時にそれぞれ油津商店街でのパレードと、南郷での海上パレードを実施。地域の力で“赤い油津駅”と“青い南郷駅”としてリニューアルしたことでも話題を集めた。
この間、地方創生担当大臣が3名、国土交通大臣、外務大臣、IT担当大臣の計6名の大臣をはじめ、省庁や全国の自治体などからも多数の視察者が訪れた。安倍総理(当時)が、所信表明演説では外国クルーズ船寄港について、講演では油津商店街の取り組みについて言及するなど、地方創生の好事例としての評価を受けた。
山本幸三 地方創生担当大臣(当時)視察
2018年に、国内の政治・経済・社会文化部門で、優れた功績を上げている40歳未満のリーダーたちを対象として顕彰する「G1新世代リーダー・アワード」を受賞。
※「一般社団法人G1」サイト内で授賞式の様子が掲載されています。
メディア掲載
NewsBAR橋下(AbemaTV)
「#100 日南市・﨑田恭平市長!前総理も賞賛〝地方創生の成功例〟40代首長の挑戦」
https://abema.tv/video/episode/89-77_s10_p103BBTチャンネル
「社会変革型リーダーの構想力」対談
ホスト:朝比奈一郎氏(青山社中株式会社)
ゲスト:﨑田恭平氏(宮崎県 日南市長)
http://www.bbt757.com/servlet/content/47978.htmlHeroes of Local Government(地方自治体を応援するメディア)
「【日南市長 﨑田恭平氏:第1話】人口5万人規模の町で圧倒的な成果を上げる市長が語る」
https://www.holg.jp/interview/sakitakyohei/略歴
平成4年3月 | 日南市立吉野方小学校 卒業 |
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平成7年3月 | 日南市立飫肥中学校 卒業 |
平成10年3月 | 私立宮崎第一高等学校 卒業 |
平成15年3月 | 九州大学工学部エネルギー科学科 卒業 |
平成16年4月 | 宮崎県庁 入庁(企画、土木、医療の部署を経験) |
平成21年4月 | 厚生労働省 社会・援護局 福祉基盤課(派遣) |
平成24年8月 | 宮崎県庁 退職 |
平成25年4月 | 日南市長 就任 |
令和3年4月 | 日南市長 退任 |
令和3年5月 | 株式会社飫肥社中 代表取締役 就任 |
商号 | 株式会社 飫肥社中 |
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代表 | 代表取締役 﨑田 恭平 |
事業内容 | ①人材育成 ②政策支援・シンクタンク ③地方創生支援・コンサルティング |
設立 | 2021年5⽉31⽇ |
所在地 | 〒889-2535 宮崎県日南市飫肥4丁目1番23号 |