教え子に子供。 ~私が県庁に就職した訳

最近、NHKネタと児童養護ネタばかりですが、NHK連続テレビ小説『瞳』が面白くなってきました~。
里子(さとご)として主人公宅で育ち、今は看護師として自立している恵子が、もうすぐ結婚するかもというところです。

ドラマの中で、恵子が、「早く温かい家庭を作りたいとずっと思ってた」と言っていますが、確かに、私の実感としても児童養護施設等で育った子供は早くに結婚するような傾向があるようにも思います。
実際、私が福岡で過ごした大学生の頃に、児童養護施設での家庭教師ボランティアとして、高校受験に向けて勉強を教えていた当時中学3年生だった女の子には、もう2人の子供がいます。
先日、福岡に行ったときに、久しぶりに会って色々話をしたのですが、「同じ両親から生まれて、同じように育てているのに、子供2人の性格がそれぞれ違っているのが不思議なのよね~」なんていうママトークを聞いていると、こないだまで中学生だったのに、私はもうすぐ30歳を迎えようとしているのに・・・、といった感じであります。(苦笑)

出産、結婚のため、高校を中退したその子ですが、最近になって勉強したいなと思い始めているようです。
「崎田が一生懸命教えてくれてる頃は、大切さがあんまり分からなかったけど、今になって勉強したいと思うっちゃんね。」とのこと。
その子には、まだ幼い弟や妹が4人いるのですが、高校受験の時に分からないところがあれば教えてあげたいと話してくれました。
それと、もう一つは、内心では高校をちゃんと卒業したいと思っているんだなというのも感じました。

なので、こないだ会ったそのときには、国数英理社5教科の解説とセットになっている問題集をプレゼントに持って行きました。
(その後から、時々メールで、訳や発音の分からない英単語を質問してきたので、辞書と、発音の仕方が分かりやすく書いてある単語集も、プレゼントとして宮崎から送りました。)

その日、会ったときに話したのは、焦らなくていいということ。
若い夫婦2人が子供を2人も育てているのだから、時間もお金も余裕がないわけだし、急がなくてもいい、自分のペースで頑張ればいいっちゃがと話しました。

その子より一つ年上の旦那も、しっかり定職に就き、頑張っているようで、時々ケンカもするようですが、話を聞いている限りは、2人でうまくやっているようです。
若くして母になったその子は、元々妹や弟たちの面倒見も良く、自分の2人の子供にも愛情を持って育てているようで、子供も母親も笑顔がたくさんでしたし、元気そうな姿に安心したところです。
今は、子育てと生活の基盤づくりが一番で、まだまだ若いし、焦らずに、子供が学校に行きだしてからでも、高校に再チャレンジして欲しいなと思っています。

児童養護施設などで育った子供は、時として社会との繋がりが希薄になる場合があると思います。
これからのその子の人生において、幸せに過ごせていれば私も嬉しいし、うまくいかないときは私も悲しいし、そうやって大事に思っている人間がいるよということを伝えていきたい。
私には何かしてあげられるだけの力は無いけど、喜んだり悲しんだりする人がいるという事が、本当に辛いときに、自分を大切することができて、一歩ずつでも歩いていこうと思える何かしらの支えになればと思います。

・・私にとって、その子はかわいい妹のような娘のような感じです。

工学部に通っていた私が行政の道を選んだのは、大学時代に児童養護施設にボランティアとして通った経験から。
どんな境遇に生まれたとしても、機会が平等に与えられる、頑張れば報われる社会づくりに携わる仕事がしたいと思ったからです。
技術職で入庁すれば関われる仕事が限られると思い、法律や経済などを一から勉強して、事務屋で入りました。

宮崎に戻り、仕事を始めた今でも継続している児童養護施設での学習指導ボランティアなどで子供と接する中で思うのは、社会に出たときに自立できる力を身に付けて欲しいということ。
微力だけど、少しでもその手助けになることができたらと思います。

実は、大学4年のときに、児童養護施設の職員になるか、行政の道に行くかで悩みました。
その頃、ボランティアに行っていた施設の先生に、どうすれば施設職員になれるかの相談もしていました。

(当時、特に最後のほうは週3、4回は施設に行っていまして、小学校低学年の女の子から「兄ちゃんって、施設の先生になったと?」と言われるくらいどっぷり浸かっていました。(笑))

相談した先生は、具体的にどういう資格をどこに取りに行けばなれるということも教えてくださいましたが、そのときに合わせて言われたのが、「崎田くんは、これだけ中に入って現場を見てくれているのだから、現場で改善にするのに限界がある部分をなんとかできる所に行って欲しいと思う。」ということ。
「とりあえず公務員試験を受けて、こっちに入るのはその後でも間に合うから、試験に落ちたときに相談においで」と言われました。

私自身として、そのまま施設職員になるにあたって、実は一つだけ不安があったのが、大学生ボランティアでいうのは、子供達にとって「親戚のお兄ちゃん」的ポジションでして、しっかり子供を受け止めきれるようなポジションの大人に自分が成長できるかということでした。
就職活動を控えている高校生から、「仕事ってどんなのがあって、どんな感じやと?」と質問されることがあって、アルバイト経験しかない当時の自分は、しっかり答えてあげられませんでした。

なので、最終的には施設職員になるとしても、ひとまずは社会人として別の仕事をしてみようと次第に思うようになっていきました。
そして、どうせ働くなら、福祉分野の制度を取り扱う行政にしようと思いました。
とにかく数年、組織の中で働いて、社会人としての自分に自信を付けてからの方が、精神的にも非常にハードである施設職員の職に就くには、むしろプラスだろうと。

ということで、県庁の二次試験では、「児童相談所で働きたい」としか面接官に話していません。
しかし、思い通りにならないのが人事。(苦笑)
地域振興課に配属され、それをきっかけに現在のようなプライベートでの活動が始まり、宮崎においての私は、「地域づくり」のイメージを持たれている方が多いように思います。

(↑不本意な人事だったという感じの文章になっていますが(笑)、「児童養護」しか見えていなかった私にとって、県の地域振興策を考えるという仕事をさせていただき、県内各地を飛び回るなどして、視野を広げさせてもらえ、結果的には非常に良かったと思っています。)

今も、児童養護の世界というのは一つの選択肢でありますが、それとは違った道もあるのかなとも思っています。
『どんな境遇に生まれたとしても、機会が平等に与えられる、頑張れば報われる社会づくり』という「目的」を果たせる「手段」として何が一番最適か、そのことをまずはしっかり考えたいです。

自分の持ち味をどこなら一番発揮できるかというのもあると思いますし、日南市青年団の藤沢さんとも話している「地域に誇りが持てるように」ということにも取り組みたい。

う~ん、そのためにも、もっともっと自分自身を成長させねば。
とにかく、一つ一つの事を真正面から取り組み、もがいてもがいてもがいて頑張りたいです。
さあ、やるぞ。

「教え子に子供。 ~私が県庁に就職した訳」への9件のフィードバック

  1. 私のブログに書き込み有難うございました。きょうへい君のブログ読ませていただきましたよ。
    今までお互い話していたけど、学生時代にいろんな活動を積極的に行っていたことなんてぜんぜん知りませんでした。それを活かして現在も児童福祉や地域活動にがんばっているんですね。
    これからの宮崎の未来を担ってくれる一人だと思っています。まだ29歳なんだぁ。若いんだね~。その割に顔が広いよね~。期待してるからね、あせらず、がんばってね~(^o^)/

  2. コメント書いてくださり嬉しいです!
    未熟者ですので、これからも脇谷さんからたくさんアドバイスがもらえると幸いです
    20代もちょうどあと1年になりました。
    焦らず地に足を付けながらも、しっかり着実に前へ進みたいと思います!

  3. お久しぶり!
    2人目妊娠のため、病気で入院してましたw
    そんな過程があったとはねぇ・・・
    この前は軽い程度にしか聞いてなかったけど、そういう経過があったとはw
    恭平くんは恭平くんなりに色々社会勉強を経てるのだなあと感心させられました。
    母親の立場になって初めてわかることって、すごく多い。
    親って、偉大ですw
    恭平くんも、「父親」という立場になればまた考えももっと深いものになってくるはず・・・
    あんな悪い子だった私でも今は自分のことはさておきで可愛いわが子の世話を自分のやりたいことを捨ててまでやってるわけですから☆ミ
    今後の恭平くんにも期待してます!
    無事に出産できるように祈っててね~♪
    まだあと約半年後だけど。。。。w
    あ、えりこにこの前産婦人科で会いました^^
    えりこはもうすぐ出産でーすw

  4. ご懐妊おめでとう
    しかも、えりこもなのね。
    親になると、見えてくる世界がまた違ってくるのだろうね。
    パパママの先輩である野○さんたちみんなの話をよく聞きながら教えてもらいながら、いい方向に持っていけるよう頑張るので、今後ともよろしく☆

  5. >私には何かしてあげられるだけの力は無いけど、喜んだり悲しんだりする人がいるという事が、本当に辛いときに、自分を大切することができて、一歩ずつでも歩いていこうと思える何かしらの支えになればと思います。
    すごいぞ!崎田っち。
    俺も頑張らなくては・・・。

  6. お久しぶりです。
    たまたま見かけたけど恭平さん、がんばってますね~。
    遠く離れた地から応援してます。
    これからも頑張って!

  7. >horiさん
    ブログ読んでいただき光栄です!
    いつもご一緒させていただいている会議では、行政の立場なので、非常に堅苦しい発言が多く、恐縮でございます。
    いつか、ざっくばらんに飲みに行きましょう☆
    >かたさん
    コメントありがとうございます!
    ・・・すいません、どなたか分りませんでした。
    遠く離れてるということは、「やま」さんですかね?

  8. おっしゃる通りです。
    なかなか「地元」宮崎に帰る事ができませんが、私もこちらでがんばっております。

  9. きゃー!かた○○くんなのね!!
    超うれしいです。
    静岡よね?
    宮崎に帰る機会があるときは、連絡してね。
    宮崎メンバー集めて待っとるので!

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